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熊野産鮎の窯焼き きゅうりと山椒のソース

初夏から盛夏にかけて旬を迎える鮎は、「香魚(こうぎょ)」と呼ばれるほど、爽やかで上品な香りを持つ日本を代表する川魚です。その中でも今回使用するのは、豊かな自然に囲まれた熊野で育った鮎。澄み切った清流を泳ぎ、天然の苔や藻を食べて育つことで、身は引き締まり、雑味のない繊細な旨味と、鮎ならではの清々しい香りをまとっています。

 

熊野は古くから豊かな水資源に恵まれた地域として知られ、世界遺産・熊野古道をはじめ、雄大な山々と美しい川が織りなす自然環境は、多くの人々を魅了してきました。その清流で育つ鮎は、自然の恵みをそのまま映し出したような味わいが特徴です。ひと口頬張れば、川魚特有の臭みはほとんど感じられず、上品な脂と柔らかな身質、そして鼻へ抜ける爽やかな香りが広がります。

 

SelVaggioでは、その素晴らしい鮎の魅力を最大限に引き出すため、約400℃まで一気に温度が上がる石窯で焼き上げます。一般的なグリルとは異なり、高温の石窯は短時間で表面を香ばしく焼き固めながら、内部にはたっぷりと水分と旨味を閉じ込めます。

 

鮎の皮はパリッと香ばしく、頭から尾まで美味しく召し上がっていただける仕上がりに。一方で身は驚くほどふっくらと柔らかく、箸を入れた瞬間にほろりとほどける繊細な食感をお楽しみいただけます。高温だからこそ実現できる火入れによって、鮎本来の香りはより豊かに、旨味はより濃厚に感じられます。

 

この料理のもう一つの主役が、「きゅうりと山椒のソース」です。

 

きゅうりと聞くと、生で食べる野菜というイメージを持たれる方も多いかもしれません。しかし、みずみずしいきゅうりはソースに仕立てることで、爽やかな青い香りとほのかな甘みを持つ、夏らしいアクセントへと生まれ変わります。

 

丁寧に仕上げたきゅうりのソースは、鮎の持つ清流を思わせる清々しい風味と見事に調和し、魚の繊細な旨味を引き立てます。重たさを感じさせない軽やかな味わいは、暑い季節でも最後まで心地よくお召し上がりいただけます。

 

さらに、香りの決め手となるのが山椒です。

 

山椒は日本料理において古くから親しまれてきた香辛料で、「香りを食べる」と言われるほど繊細で奥深い風味を持っています。その爽やかな柑橘系の香りと心地よい刺激は、鮎との相性が非常によく、日本では昔から鮎料理に欠かせない存在でした。

 

私たちは山椒の辛味だけを活かすのではなく、その華やかな香りをきゅうりの爽快感と合わせることで、鮎の魅力をより一層引き立てるソースへと仕上げています。口に運ぶたび、鮎の香り、山椒の清々しさ、きゅうりのみずみずしさが幾重にも重なり、夏の景色を思わせるような余韻を演出します。

 

シンプルな料理だからこそ、一つひとつの素材選びと火入れには妥協がありません。

 

鮎は焼き加減がわずかに変わるだけでも、香りや食感、旨味の感じ方が大きく変化します。その日の鮎の大きさや脂の乗り具合を見極めながら、一尾ずつ最適なタイミングで石窯へ入れ、最高の状態でお客様のテーブルへお届けしています。

 

焼き上がった鮎から立ち上る香ばしい香り、皮目の美しい焼き色、ふっくらとした身、そして鮮やかな緑色のきゅうりと山椒のソース。見た目にも涼やかな一皿は、夏という季節そのものを表現した料理です。

 

合わせるお酒には、すっきりとした白ワインや辛口のスパークリングワインがおすすめです。爽やかな酸味とミネラル感が鮎の上品な旨味を引き立て、山椒の香りとも美しく調和します。また、軽やかなハイボールやジントニックとの相性も抜群で、石窯で焼き上げた香ばしさをより一層楽しんでいただけます。

 

日本には四季があり、その季節にしか味わえない食材があります。鮎もまた、夏だからこそ楽しめる特別な存在です。熊野の清流が育んだ自然の恵みを、400℃の石窯というSelVaggioならではの調理法で丁寧に焼き上げ、和の食材であるきゅうりと山椒を現代的なソースとして合わせることで、伝統とイタリアンの感性が融合した一皿に仕上げました。

 

口にした瞬間に広がる鮎の豊かな香り、皮の香ばしさ、ふっくらとした身の旨味、きゅうりの爽快感、そして山椒の気品ある余韻。それぞれの素材が互いを引き立て合い、一皿の中で夏の清流を感じていただけるような味わいを目指しています。

 

この季節だからこそ出会える、熊野産鮎の最高の美味しさを、ぜひSelVaggioの石窯料理でお楽しみください。

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